医療用製品を製造・販売する企業の研究開発部門から、天然ゴムを使用していないシャーリングゴムと平ゴムについてお問い合わせをいただきました。

天然ゴムラテックスによるアレルギーへの対応として、現在使用している天然ゴム製のゴム紐を、合成ゴムなどを使用した素材へ切り替えるためのご相談でした。

ご相談いただいたゴム紐の仕様

お問い合わせ時に使用されていたのは、次のようなゴム紐です。

  • シャーリングゴム
  • 幅約12mmの平ゴム
  • 幅約5mmの平ゴム

代替品を検討するため、材質、サイズ、伸度、出荷形態、最低ロットについて確認したいとのご依頼でした。

ポリウレタン弾性繊維を使用したゴム紐をご案内

森製紐からは、天然ゴムを使用せず、中のゴムにスパンデックスと呼ばれるポリウレタン弾性繊維を使用した商品をご案内しました。表面を覆うカバー糸には、ポリエステルを使用しています。ご案内した商品は、次の3種類です。

  • シャーリングゴム:サイズ約0.9mm/伸度約3倍/約500mボビン巻
  • 16コールゴム:幅約11mm/伸度約2.6倍/約120mボビン巻
  • 6コールゴム:幅約5mm/伸度約2.6倍/約150mボビン巻

ゴム紐は、同じように見えても、使用する弾性素材やカバー糸によって性質が異なります。用途や必要な伸び、幅、加工方法などを確認しながら、適した仕様を検討する必要があります。

実物を確認するためのサンプルをご用意

メールで仕様をご案内したあと、実際の素材を確認したいとのことで、各商品を1〜2m程度ずつサンプルとしてお送りしました。

医療用製品への使用を想定されていたため、受け取ったサンプルには電子線滅菌などの処理を行い、素材の変化や使用の可否を評価される予定とのことでした。素材の切り替えでは、材質表記や寸法だけで判断するのではなく、実際の使用環境に近い条件で試験を行うことが大切です。

少量のサンプルから量産時の条件まで確認

サンプル到着後には、評価用として購入する場合の最低ロット、納期、価格に加えて、実際の年間使用量を想定した見積もりのご依頼もいただきました。シャーリングゴムでは年間約180万mという数量が想定されており、既製品での対応だけでなく、別注製作も含めて検討できる規模でした。ただし、この時点では評価を進めるための見積もり段階であり、正式な採用が決定したものではありません。

森製紐では、シャーリングゴムや平ゴムについて、幅、伸度、素材、巻き数量、必要ロットなどに応じたご提案を行っています。

  • 天然ゴムを使用していないゴム紐を探している
  • ラテックスアレルギーに配慮した素材へ切り替えたい
  • 現在使用しているゴム紐に近い代替品を探したい
  • 量産前にサンプルで試したい

といったご相談にも対応しています。医療用、衛生用品、衣料品、生活用品など、用途によって必要な条件は異なります。現在使用している商品の幅、太さ、伸度、素材、年間使用量など、分かる範囲の情報をお知らせください。用途や条件を確認しながら、適したゴム紐を一緒に検討いたします。