※この記事に登場する「テクノコード」は、現在廃番となっております。あらかじめご了承ください。

「自由に形を変えられて、その形をキープできるひものような素材はありませんか?」ぬいぐるみを製作されているお客様から、そんなご相談をいただきました。

今回作りたいのは、普通のひもではありません。曲げる。形を変える。そして、その形をある程度保つ。そんな「芯」のあるひもです。

最初は「ひもの中に針金」を入れてみた

お客様も、すでに試作されていました。使ったのは、中が空洞になった太さ約4mmのひも。その中に針金を通すことで、自由に曲げられるひもを作って提案されたそうです。

アイデアとしてはシンプルです。ひもだけなら柔らかすぎる。ならば、中に針金を入れればいい。ところが、お客様から返ってきた要望は、「もっと細く。2mmくらいにしたい」というものでした。

4mmなら中に針金を通すことができても、2mmとなると話が変わります。そこで、「完成したひもの中へ針金を通すのではなく、ひもを作る段階から芯材を入れられないか?」という相談になりました。

「テクノコード」が使えるかもしれない

そこで候補として挙がったのが、森製紐の「テクノコード」です。一般的なひもは、柔らかく、曲げれば元に戻ったり垂れ下がったりします。今回必要なのは、そこに「コシ」を持たせること。つまり、ひもの外側だけでなく、中に何を入れるかがポイントになります。

お問い合わせでは、「テクノコードを2mm程度の細さでも製作できないか」という具体的な検討へと進みました。

ひもの中身を変えれば、できることも変わる

ひもというと、結ぶ。縛る。吊るす。留める。そんな用途をイメージすることが多いと思います。でも、芯材や構造を変えることで、「形を作るためのひも」という使い方も考えられます。

今回のご相談も、「2mmのひもが欲しい」だけなら、それほど珍しい話ではありません。難しいのは、「2mm程度の細さ」+「自由に曲げられる」+「形を保てる」という複数の条件が重なっていることでした。

ひもの太さだけでなく、どんな動きをさせたいのか。どれくらいのコシが必要なのか。何の中に使うのか。こうした条件によって、選ぶ素材や構造は変わります。「普通のひもではできないんだけど……」そんなところから始まる相談も、なんでもひも相談室では大歓迎です。