「リュックに付いているチェストストラップのようなものを、水中で使う装備に取り付けたい」そんなお問い合わせをいただきました。
用途は、タンクを背負うためのジャケット。胸の前に取り付けて、装備に合うサイズや仕様のベルトを検討したいというご相談でした。
必要になるのは、単なるリュック用ベルトではありません。水中で使うこと。海水に触れること。実際の装備に取り付けること。使用環境を聞くと、確認すべきことが一気に増えてきます。
まずは既存のリュックベルトをサンプルに
最初から完全な別注品を作るのではなく、まず弊社で扱っているリュック用ベルトの見本をお送りしました。ただし、一つ大切な点があります。弊社では、そのベルトについて今回の用途を想定した耐荷重試験を行っていませんでした。そのため、「耐荷重については保証できないため、まず実物で試してください」とお伝えしました。
「取り付けられました。次は海で試します」
サンプルを確認いただいたところ、実際の製品には取り付け可能とのご連絡をいただきました。そして次のステップは、海洋実験。実際の使用環境でテストするため、同じ仕様のサンプルをさらに2本ご希望いただきました。
机の上で形やサイズを確認するだけでは分からないことがあります。水中で使ったときはどうか。動いたときに問題はないか。装備との相性はどうか。実際の環境で試して初めて分かることもあります。
海水で使えるパーツかどうかも重要
今回使用していたパーツについては、海水での使用が可能なものをご案内しました。ベルトそのものだけでなく、
- バックル
- アジャスター
- テープ
- ゴム
こうした各部品も、使用環境に合わせて選ぶ必要があります。例えば同じチェストストラップでも、普段使いのリュック。登山用品。スポーツバッグ。マリン用品。では、求められる条件が変わります。
海洋実験の次は、100本を想定した仕様変更へ
サンプルを追加でお送りしたあと、今度は量産を想定したご相談へ進みました。検討されたのは、
- ベルトを約4cm短くする
- テープ幅をもう少し広くする
- ベルトやバックルにロゴを入れる
- 100本製作した場合の価格を確認する
といった内容です。つまり、「既製品が使えるか?」から「自社製品用にどうカスタマイズするか?」という段階へ進んだわけです。長さを変える。幅を変える。ゴムを変える。パーツを変える。ロゴを入れる。ベルト製品は、一見シンプルに見えても、組み合わせによってさまざまな仕様を検討できます。
リュックベルト・チェストストラップの別注相談も
森製紐では、ひもやゴムだけでなく、テープやパーツを組み合わせたベルト製品の加工も行っています。バッグ。アウトドア用品。スポーツ用品。マリン用品。作業用品。さまざまな商品開発で、「既製のベルトでは長さが合わない」「幅を変えたい」「バックルを変更したい」「自社商品に合わせた仕様にしたい」といったご相談があります。
今回のように、まず既製サンプルで試し、その結果を見ながら別注仕様へ進めるという方法もあります。「こんな用途でも使えますか?」という段階から、ぜひご相談ください。