「犬用の布製リードを試作したところ、リードがネジネジにねじれてしまいました」ペット用品を製作されているお客様から、そんなご相談をいただきました。

今回探されていたのは、リードの表から見える材料ではありません。布の中に入れる"芯材"です。見えなくなる部分ですが、リードの形を保ったり、ねじれにくくしたりするためには重要な材料です。

試作品が「ネジネジ」になってしまった

新しく布製品を企画し、まず試作品を作ってみた。ところが実際に作ってみると、リードそのものがねじれる状態になってしまったそうです。そこで、「芯材が合っていなかったのではないか?」と考えられました。

お問い合わせでは、弊社で取り扱っているテープを芯材として使用した場合、

  • 強度はどうか
  • ねじれたときに戻ろうとする力はあるか
  • リードの芯材として使えそうか

といった点についてご相談いただきました。

芯材は、完成したら見えなくなる

布製のリードの場合、芯材は最終的に表生地の中へ入ってしまいます。完成品を見ても、「中に何が入っているか」は分かりません。でも、その見えない材料が、リードの厚みや張り、持ったときの感触、形の安定性、ねじれやすさなどに関係します。

見えないから重要ではない、ではなく、見えないところほど製品の使い心地を支えていることがあります。

別の芯材候補も含めて検討

お問い合わせ後は、別のテープも候補に入り、「ねじれには強そうか」「色は必要か」「最小ロットはどれくらいか」「1反は何mか」「納期はどれくらいか」と、具体的な商品開発の話へ進んでいきました。

今回は表から見えない芯材として使用するため、色についても、「白のままでも構わない」「多少の黄変があっても問題ない」という条件でした。製品のどこに使うのかによって、必要な性能と、必要ではない条件を整理することも大切です。

まずカットサンプルで確認

いきなり1反購入していただくのではなく、まずはカットサンプルを確認していただきました。実際の材料を、触る。曲げる。ねじる。布と合わせてみる。こうした確認は、画面上のスペックだけではできません。

そしてサンプルをご覧いただいた結果、「とても良さそうなので、使用したい」とのご連絡をいただき、試作に使用するため1反をご購入いただくことになりました。この時点ではまだ商品開発の途中です。お客様も、「現在はサンプル製作の段階なので、またお願いするかもしれません」とのことでした。

※その後、完成品として正式採用されたかどうかまでは、残っているやり取りから確認できていません。

布製品の「中に入れる材料」もご相談ください

ひもやテープというと、持ち手。ストラップ。ベルト。結ぶ部分。など、外から見える用途を想像されるかもしれません。でも実際には、芯材として製品の中に入れるという使い方もあります。

犬用リードやペット用品だけでなく、バッグ、ベルト、ストラップ、服飾雑貨、各種縫製品などで、「試作品がねじれる」「もう少し張りを持たせたい」「中に入れる芯材を探している」「どのテープを選べばいいか分からない」という場合もご相談ください。完成品では見えなくなってしまう一本のテープ。でも、その一本が、商品の使い心地を変えることもあります。