「ポーチに使っているクリップが、使用中に壊れてしまうんです」アパレル製品や布小物を製作されているお客様から、そんなお問い合わせをいただきました。
製作されていたのは、衣服などに取り付けて使うポーチ(ポケット)。現在使用しているクリップは、開閉部分が弱く、使用中に破損してしまうことがあるとのことでした。そこで探されていたのが、
でした。
ポーチのクリップは、ただ挟めればいいわけではない
ポーチや移動ポケットなどに使うクリップには、いくつかの役割があります。
- 衣服などにしっかり固定できること
- 簡単に取り外しできること
- 繰り返し開閉しても破損しにくいこと
さらに今回のご希望は、クリップに縫製できるバンド部分が付いていることでした。クリップが丈夫でも、ポーチ本体にうまく取り付けられなければ使えません。そこで、形状のご希望に近い縫製用クリップをご案内しました。
いきなり300個ではなく、まず10個で確認
今回ご提案したクリップは、通常の発注単位が300個となる商品でした。ただし、お客様は現在使用しているクリップの破損に悩まれています。新しいクリップも実際に確認せずに300個購入するのは不安です。
そこで、まずはサンプル10個をご注文いただくことになりました。当時の条件では、サンプル単価は通常の倍額でしたが、少量から現物を確認していただけるよう対応しました。
商品開発では、価格だけでなく、まず使用できるかを確かめることが重要です。
「バンド部分をもう少し短くできませんか?」
サンプルの手配中には、もう一つご相談がありました。クリップに付いているバンド部分の長さについてです。
既製の長さは約8cm。お客様は普段、それを少し短くカットして使用されていました。そこで、最初から短い状態で納品できないかというご質問をいただきました。
もちろん、加工方法を検討することは可能です。ただし、この仕様では長さを変更するための型代や追加加工費が必要になります。そのため今回は、既製のバンドをお客様側でカットして使用することになりました。
必要な機能と加工コストのバランスを考えることも、商品づくりの大切なポイントです。
サンプル確認後、300個の注文へ
サンプルをご確認いただいたあと、正式に300個のご注文をいただきました。仕様は、縫製に使用するバンド付きで、ホックのないタイプ。
そして、このお話には続きがあります。しばらくして、お客様から再びご連絡がありました。
リピート注文です。サンプル10個から始まったご相談が、初回300個、さらに追加300個というお取引につながりました。
なお、その後の具体的な破損率や耐久試験の結果までは確認できていませんが、同じ仕様で再注文をいただいた事例です。
クリップひとつで、商品の使いやすさが変わる
バッグやポーチ、服飾雑貨を作るとき、どうしても生地やデザインに目が向きがちです。しかし、毎日使う商品の場合、クリップやバックルといった小さな部品が使い心地を左右することもあります。
森製紐では、ひも・ゴム・テープだけでなく、クリップやバックルなどの服飾副資材も扱っています。
- 「今のクリップが壊れやすい」
- 「生地に縫い付けられるクリップを探している」
- 「まず少量で確認したい」
- 「既製品では長さが合わない」
そんな商品開発のご相談もお寄せください。小さな部品の見直しが、商品をより良くするきっかけになるかもしれません。
取り扱いクリップ・バックル類は、素材ページ「クリップ・バックル・その他」をご覧ください。